小笠原村での上下水道一体管理への挑戦

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重要な水資源

 小笠原村は、独自の進化を遂げた動植物が存在しており、平成23年に政界自然遺産に登録されました。
年間平均気温は23度、冬でも18度と温暖のため、一年中マリンスポーツやマリンレジャーが人気を集めいています。
この地域は本土と比較すると降水量は約70%と低く「水」は非常に重要な資源です。

上下水道施設一体管理のメリット

 島全体の上下水道使用量を的確に把握することで水循環システムの構築(水の流れを一体的に捉えた維持管理)が可能となり、高いレベルでの運営ができる。

上下水道の維持管理における課題

 下水処理量の季節変動や週間変動が著しく、計画汚水量は定住人口に比べ高めに設定する必要があるため、維持管理費用が割高になる。
 世界自然遺産を守る必要があるため、上下水道一体管理を行うことで環境汚染の防止に務められる。

上下水道包括委託業務における管清工業の主な取り組み

維持管理情報のデータベース化

 処理場・管路の重要書類を電子化し、災害時のバックアップデータを保管する他、維持管理記録を保存するデータベースを構築

処理水再利用

 積極的に処理水を再利用し、浄化槽水張り時の上水使用量はゼロを達成

発生汚泥の有効利用

  小笠原村には汚泥処分施設がないため、汚泥を発酵させた肥料による特産の島バナナの栽培実験を実施

環境負荷の軽減

 簡易ソーラー発電機器の使用や、浄化槽点検業務時に電気自動車を使用

地域貢献及び啓蒙活動

 小学校への下水道出前授業や当社相撲部所属社員による相撲教室の開催

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